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【基礎】《伝送技術》(R3-第2回-問5(4))%ESについて

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

伝送速度が64キロビット/秒の回線において、ビットエラーの発生状況を100秒間調査したところ、特定の2秒間に集中して発生し、その2秒間の合計のビットエラーは640個となった。このときの%ESの値は、$\boxed{   }$パーセントとなる。

0.01
1
2
3.2
6.4
解答 3

$%ES$は、1秒ごとに符号誤りの発生の有無を観測し、少なくとも1個以上の符号誤りが発生した延べ時間(1秒単位)が全観測に占める割合を表したものである。したがって、以下となる。

$$ %ES = \frac{2[秒]}{100[秒]} \times 100 = 2[%]$$

伝送品質の評価(デジタル回線)

デジタル伝送系における符号誤り時間率(一定レベルの符号誤り率を超える符号誤りの発生時間の全稼働時間に占める割合)を表す尺度には、%ES%SESなどがあります。

(1)%ES
1秒ごとに平均符号誤り率を測定し、平均符号誤り率が$1x10^{-3}$を超える符号誤りの発生した秒数が、稼働時間(秒)に占める割合を表します。%ESが高いほど伝送路上でのエラーが多くなっており、通信品質が低下していることを示します。データ伝送のように符号誤りを全く許容できない系の評価を行う場合にはこの%ESを尺度に用いるとよいです。

(2)%SES
1秒ごとに平均符号誤り率を測定し、平均符号誤り率が$1x10^{-3}$以上の場合にその秒数をカウントし、稼働時間(秒)に占める割合を表します。%SESが高いほど伝送路上でのエラーが多くなっており、通信品質が低下していることを示します。

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