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【技術】《接続工事の技術(Ⅰ)》(R1第2回-問8(4))光ファイバの損失に関する特性試験について

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

工事試験などで実施する光ファイバの損失に関する特性試験について述べた次の記述のうち、正しいものは、$\boxed{   }$である。

OTDR法は、被測定光ファイバ内のコアの屈折率の微少な揺らぎが原因で生ずるブリルアン散乱光のうち、光ファイバの入射端に戻ってくる後方散乱光を検出して測定する。
カットバック法は、光ファイバケーブル布設後、光コネクタが取り付けられた状態で伝送損失を簡易的に測定したい場合に有効な測定法であり、一般に、光コネクタを取り付けたままで測定するため、光コネクタの結合損失も含んだ値となる。
挿入損失法は、OTDRを使用した光損失試験と同様に、光ファイバ伝送路の損失分布及び接続損失を測定することができる。
挿入損失法は、カットバック法と比較して精度は落ちるが、被測定光ファイバ及び両端に固定される端子に対して非破壊で測定できる利点がある。
解答 4

光ファイバの損失に関する特性試験についての記述を確認します。

①の記述は、OTDR法に関するものですが、OTDR法は後方散乱光を検出して測定する方法であり、ブリルアン散乱光を検出する方法ではありません。したがって、この記述は正しくない。

②の記述は、カットバック法に関するものですが、カットバック法の主な目的は、光ファイバの挿入損失を測定することであり、光コネクタが取り付けられた状態での伝送損失を簡易的に測定する方法としての記述は正確ではありません。したがって、この記述も正しくない。

③の記述は、挿入損失法に関するものですが、挿入損失法とOTDRを使用した光損失試験は異なる方法であり、この記述は正しくない。

④の記述は、挿入損失法に関するもので、挿入損失法はカットバック法と比較して精度は落ちるが、被測定光ファイバ及び両端に固定される端子に対して非破壊で測定できる利点があると述べています。この記述は正しい。

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