【技術】《情報セキュリティ技術》(R3第1回-問6(3))暗号化電子メールについて

出典:一般財団法人日本データ通信協会 電気通信国家試験センター『工事担任者試験問題』より引用・作成

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

暗号化電子メールについて述べた次の二つの記述は、$\boxed{   }$。
A S/MIMEは、第三者の認証機関により保証されたパスワードを用いる電子メールの暗号化方式である。
B PGPを電子メールで利用する場合には、一般に、送信者側は電子メールのメッセージを共通鍵で暗号化して、その鍵を送信相手の公開鍵を用いて暗号化するハイブリッド暗号方式が用いられる。

①Aのみ正しい
②Bのみ正しい
③AもBも正しい
④AもBも正しくない
正解 2

Aについて: S/MIME (Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions) は、電子メールの暗号化とデジタル署名のための標準である。しかし、S/MIMEは「第三者の認証機関により保証されたパスワード」を用いる方式ではない。実際には、S/MIMEはデジタル証明書を使用し、これは信頼された認証機関によって発行される。したがって、記述Aは誤りである。

Bについて: PGP (Pretty Good Privacy) は、ハイブリッド暗号方式を使用して電子メールを暗号化するための方法である。具体的には、メッセージ本体は一時的な共通鍵(セッション鍵)で暗号化され、その共通鍵は受信者の公開鍵で暗号化される。受信者は自分の秘密鍵を使用して共通鍵を復号し、その共通鍵を使用してメッセージ本体を復号する。したがって、記述Bは正しい。

以上の理由から、正解は②Bのみ正しいである。

ポイント
  • S/MIMEの特徴:
    • 認証局(CA)が発行する電子証明書(X.509)をベースにしており、主要なメールソフトに標準で組み込まれていることが多い仕組みです。
  • PGP / OpenPGPの特徴:
    • Web of Trust(信頼の輪)と呼ばれる仕組みや、ハイブリッド暗号方式を利用してメールの機密性と完全性を保護する技術です。
重要語句
用語解説・特徴
S/MIME電子証明書を利用して電子メールの暗号化や改ざん検知(署名)を行うセキュリティ規格。
PGP電子メールやファイルの暗号化・署名を行うソフトウェアおよびプロトコル規格。
ハイブリッド暗号方式共通鍵暗号の高速性と、公開鍵暗号の鍵配送の安全性を組み合わせた暗号方式。
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