問題
次の文章の$\boxed{ }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
1.5メガビット/秒方式のISDN一次群速度ユーザ・網インタフェースを用いた通信の特徴などについて述べた次の記述のうち、誤っているものは、$\boxed{ }$である。
① | 1回線の伝送速度は、1.544メガビット/秒である。 |
② | DSUとTEの間は、ポイント・ツー・ポイントの配線構成を採る。 |
③ | 複数端末が同時に情報を転送するときの手順として、Dチャネル競合制御手順を有している。 |
④ | DSUに接続される端末(ルータなど)は、PRIを備えている。 |
⑤ | ビット誤り検出は、CRCを用いている。 |
解答 3
① 正しい。64kbit/s(8bitの情報を125μs周期で伝送)のBチャネルを最大で24本分提供でき、8bit/フレーム×24フレーム=192bitにフレーム周期用の1bitを加えた193bitを125μ秒周期で伝送するため、物理速度は$193 / 125 = 1544$Mbit/sとなる。
② 正しい。ISDN一次群速度ユーザ・網インタフェースでサポートしているのは、ユーザ・網インタフェース規定点Tにおける送信・受信の各方向に対して1つの送信部と1つの受信部がそのインタフェースで接続されるポイント・ツー・ポイント構成のみである。
③ ISDN一次群速度ユーザ・網インタフェースでは、ポイント・ツー・ポイント配線の構成しかとりえないため、Dチャネル競合制御は不要である。これに対して、ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいてはポイント・ツー・マルチポイント配線構成とした場合、Dチャネル競合制御手順が必要になる。
④ 正しい。ISDN一次群速度ユーザ・網インタフェースを用いて通信する場合、DSUに接続する端末(ルータなど)にPRIを備えている必要がある。
⑤ 正しい。