電磁誘導の法則
生じる起電力は、磁束の変化速度に比例する
$$V = – N \frac{d \phi}{d t}$$
$V$ : 起電力 [V] $N$ : コイルの巻き数 $\phi$ : 磁束 [wb] $t$ : 変化時間 [s]
発見者:マイケル・ファラデー(イギリス:1791-1867)
磁石を動かすと電気が生まれる!
ファラデーは自然哲学者・化学者であり、電磁誘導の法則を発見したことで知られています。彼は実験によって、磁束の変化によって電流が発生することを示し、電磁気学の基礎を築きました。具体的には、コイルなどの回路に磁束が変化する影響を与えると、その回路に電流が流れるという現象が起こります。この法則は、電磁気学の基本的な法則の一つであり、電動機、発電機、トランスなど、多くの電気機器の原理にも使われています。
発電機
発電機は、ファラデーの電磁誘導の法則を利用した代表的な機械の一つです。発電機では、回転する磁場とコイルを使って、磁束の変化を利用して電力を発生させます。回転する磁場は、磁石を使って作り出され、その磁力線がコイル内に入り込むことで、磁束の変化が起こります。この磁束の変化によって、コイル内に電流が流れるため、電力が発生します。