【基礎】《電子回路》(R2-第2回-問2(5))コレクタ接地トランジスタ回路について

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

トランジスタ回路は、接地方式の違いにより特性が異なっており、コレクタ接地方式は、入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスが低いため、$\boxed{   }$回路として用いられる。

整流
マイクロ波
定電圧
発振
インピーダンス変換
正解 5

トランジスタ接地方式

(1)ベース接地

1-2-2-5A
ベース接地回路では、入力電極をエミッタ、出力電極をコレクタとしているため、コレクタ電流$I_C$はエミッタ電流$I_E$に制御される。ベース接地の電流増幅率は以下のように表す。用途としては、高周波増幅回路に用いられる。

$\alpha = \frac{\Delta I_C}{\Delta I_E}$

(2)エミッタ接地

1-2-2-5B
エミッタ接地回路では、入力電極をベース、出力電極をコレクタとしているため、コレクタ電流$I_C$はベース電流$I_B$に制御される。エミッタ接地の電流増幅率は以下のように表す。用途としては、増幅回路に用いられる。

$\beta = \frac{\Delta I_C}{\Delta I_B}$

(3)コレクタ接地

1-2-2-5C
コレクタ接地は、エミッタホロワとも呼ばれ、入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低い。用途としては、インピーダンス変換回路に用いられる。

ポイント

トランジスタの3つの接地方式(エミッタ接地・ベース接地・コレクタ接地)の特性の違いを比較して覚えておくことが重要です。

接地方式入力インピーダンス出力インピーダンス電圧増幅率電流増幅率主な用途
エミッタ接地中程度中程度大きい大きい一般的な信号増幅回路
ベース接地低い高い大きい小さい($\approx 1$)高周波増幅回路
コレクタ接地高い低い小($\approx 1$)大きいインピーダンス変換回路
重要用語
用語解説
コレクタ接地方式トランジスタのコレクタ端子を交流的に接地する接続方式。エミッタフォロワとも呼ばれる。
インピーダンス変換インピーダンスの異なる回路間を接続する際、信号の反射や電圧降下を防ぐためにインピーダンスの値を整合・変換すること。
エミッタフォロワ(Emitter Follower)出力電圧(エミッタ電圧)が入力電圧(ベース電圧)にほぼ等しく追従(フォロー)することから呼ばれるコレクタ接地回路の別称。
タイトルとURLをコピーしました