出典:一般財団法人日本データ通信協会 電気通信国家試験センター『工事担任者試験問題』より引用・作成
問題
次の文章の$\boxed{ }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
平衡対メタリックケーブルを用いた架空線路設備工事において、自己支持型(SS)ケーブルを敷設する場合、一般に、風によるケーブルの振動現象であるダンシングを抑えるため、$\boxed{ }$方法が採られる。
| ① | ケーブル支持線径を細くする |
| ② | ケーブルを架渉する電柱を太くする |
| ③ | ケーブルに捻回を入れる |
| ④ | ケーブルの支持間隔を長くする |
| ⑤ | ケーブル接続部にスラックを挿入する |
正解 3
ケーブルが風によって振動する現象、特に「ダンシング」と呼ばれる振動は、ケーブルが風にさらされる際に生じる特有の現象である。この振動は、ケーブルの損傷や破損、さらには隣接するケーブルや構造物への接触などの問題を引き起こす可能性がある。
- ①ケーブル支持線径を細くする:線径を細くすると、ケーブルの強度が低下し、振動による影響を受けやすくなる可能性がある。
- ②ケーブルを架渉する電柱を太くする:電柱を太くすることで、電柱自体の安定性は向上するが、ケーブルの振動を直接抑制する効果は限定的である。
- ③ケーブルに捻回を入れる:ケーブルに捻回(ねじり)を入れることで、ケーブルの形状が変わり、風による振動が生じにくくなる。この方法は、ダンシング現象を効果的に抑制するための一般的な手法である。
- ④ケーブルの支持間隔を長くする:支持間隔を長くすると、ケーブルの自重による下垂が増加し、振動の影響を受けやすくなる可能性がある。
- ⑤ケーブル接続部にスラックを挿入する:スラックを挿入することで、ケーブルの張力が分散されるが、ダンシングの抑制には直接的な効果は期待できない。
したがって、風によるケーブルの振動現象「ダンシング」を抑えるための最も効果的な方法は、「③ケーブルに捻回を入れる」である。
ポイント
- ダンシング現象(ギャロッピング):
- 主に冬期などの強い風と電線についた着氷雪などが原因で起こる、上下の激しい振動現象です。
- 撚回(ねんかい)の効果:
- ケーブルにあらかじめ一定のねじれ(撚り)を加えることで、風洞効果による揚力の発生を防ぎ、安定性を高めます。
重要語句
| 用語 | 解説・特徴 |
| ダンシング (ギャロッピング) | 架空ケーブルや電線に強風が吹くことで発生する、低周波で激しい上下の振動現象。 |
| 撚回 (ねんかい) | ケーブルに一定の間隔でねじれ(撚り)を入れることで、風による振動を抑制する施工方法。 |
| 自己支持型 (SS) ケーブル | 鋼などの支持線と通信ケーブルが一体構造になっており、架空配線に適したケーブル。 |
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