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【基礎】《電気回路》(R5-第2回-問1(4))正弦波交流回路の無効電力

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

正弦波交流回路において、電圧の実効値を$E$ボルト、電流の実効値を$I$アンペア、電圧と電流の位相差を$\theta$ラジアンとすると、無効電力は、$\boxed{   }$バールである。

$E I$
$E I \tan{\theta}$
$E I (1 – \cos{\theta})$
$E I \cos{\theta}$
$E I \sin{\theta}$
解答 5

皮相電力・有効電力・無効電力

交流回路では、負荷の性質により位相が変わるため、直流の電力の式とは異なります。
交流の電力には、皮相電力、有効電力、無効電力があります。
力率を$\cos{\theta}$とおくと、以下のように表すことができます。

皮相電力S
見かけの電力です。機器の電気容量を算出、表示するときに使います。
$S = EI$[VA]

有効電力P
実際に仕事をする電力です。電力料金を算出するときに使います。
$P = EI\cos{\theta}$[W]

無効電力Q
無駄な電力です。
$Q = EI\sin{\theta}$[var]

電力の三角形
皮相電力(S)、有効電力(P)、無効電力(Q)は、以下の図のように電力の三角形で表すことがきます。$theta$は、力率角を表します。
$S^2 = P^2 + Q^2$
3-1-1-4A

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