問題
次の文章の$\boxed{ }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
伝送回路の入力と出力の信号電圧が比例関係にないために生ずる信号のひずみは、$\boxed{ }$ひずみといわれる。
| ① | 群遅延 |
| ② | 非直線 |
| ③ | 波形 |
| ④ | 位相 |
| ⑤ | 減衰 |
正解 2
- 非直線ひずみ(直線性の欠如):伝送回路や増幅器の入出力特性において、入力と出力の信号電圧(または電流)が比例関係(直線関係)にないことによって生じるひずみです。入力信号にない高調波(倍音成分)が発生する原因となります。
したがって、空欄に入る用語は ② 非直線 となります。
信号のひずみ
入力側の信号が出力側へ正しく現れない現象をひずみという。信号をひずみなく伝送できるのは、伝送回路の減衰量が周波数とは無関係に一定で、かつ、位相変化が周波数に比例するときである。等化器(イコライザ)を挿入することにより、ひずみを減少させることができる。
ひずみには、次のような種類がある。
(1)減衰ひずみ
電気通信回線の減衰量が周波数によって異なるために生じる。
(2)位相ひずみ
信号は、無数の周波数成分で構成されているが、信号の伝搬時間が周波数によって異なると、送信側で同時入力した信号が受信側では時間的にずれて到着するため、位相ひずみが生じる。
(3)非直線ひずみ
電気通信回線の入力と出力の信号電圧が比例関係(直線関係)にないために生じるひずみ。
ポイント
- ひずみの種類と原因の区別:
- 非直線ひずみ: 入出力が比例関係にない(振幅特性の非直線性に起因)。
- 減衰ひずみ(振幅ひずみ): 周波数によって減衰量(伝送損失)が異なるために生じる。
- 位相ひずみ(遅延ひずみ): 周波数によって伝送時間が異なる(位相定数が周波数に比例しない)ために生じる。
重要用語
| 用語 | 解説 |
| 非直線ひずみ | 回路素子の非直線特性により、入力と出力が比例関係にならず、もとの信号になかった高調波成分が発生するひずみ。 |
| 直線特性 | 入力信号の大きさに比例して出力信号の大きさが変化する(比例定数が一定である)性質。 |
| 高調波 | 基本波の整倍数の周波数を生じる信号成分。非直線回路を通過した際に発生しやすい。 |

