出典:一般財団法人日本データ通信協会 電気通信国家試験センター『工事担任者試験問題』より引用・作成
問題
次の文章の$\boxed{ }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
優先制御や帯域保証に対応しているIPv4ベースのIP網において、IPv4ヘッダにおける$\boxed{ }$フィールドは、IPデータグラムの優先度や、データグラム転送における遅延、スループット、信頼性などのレベルを示している。
| ① | ID(Identification) |
| ② | TTL(Time To Live) |
| ③ | PT(Payload Type) |
| ④ | ToS(Type of Service) |
| ⑤ | GFC(Generic Flow Control) |
正解 4
IPv4ヘッダには「ToS(Type of Service)」フィールドが存在し、このフィールドはIPデータグラムの優先度や、転送における遅延、スループット、信頼性などのレベルを示すためのものである。優先制御や帯域保証などのQoS(Quality of Service)機能をサポートするために使用される。
具体的には、ToSフィールドは以下のように構成される:
- 優先度(3ビット)
- 遅延(Dビット)
- スループット(Tビット)
- 信頼性(Rビット)
- 予約(2ビット)
他の選択肢に関しては、以下の通り:
- ①ID(Identification): データグラムの識別子として使用される。
- ②TTL(Time To Live): データグラムがネットワーク内で生きていることができる最大のホップ数を示す。
- ③PT(Payload Type): この選択肢はIPv4ヘッダには存在しない。
- ⑤GFC(Generic Flow Control): この選択肢はIPv4ヘッダには存在しない。ATMヘッダに関連するものである。
ポイント
- ToSフィールドの役割:
- IPパケットの品質や優先度を指定するためのフィールドであり、音声や動画などのリアルタイム通信を優先制御するQoSにおいて中心的な役割を果たします。
- DSCPへの発展:
- 従来のToSフィールドは、現在ではより細やかな優先度制御が可能なDSCP(DiffServコードポイント)として拡張・利用されています。
重要語句
| 用語 | 解説・特徴 |
| ToS (Type of Service) | IPv4ヘッダの先頭付近に位置し、パケットの優先度や転送品質(遅延・スループット等の要望)を指定するフィールド。 |
| QoS (Quality of Service) | ネットワーク上で、音声や映像などの特定トラフィックの通信品質を保証・制御する技術の総称。 |
| DSCP | ToSフィールドを再定義し、パケットの優先度をより多段階に分類して制御するためのコードポイント。 |
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