【基礎】《電気回路》(R3-第2回-問1(4))絶縁体に電荷を近づける

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

中身がくり抜かれていない絶縁体に対し、正に帯電した導体を近づけたとき、絶縁体の表面において、この導体に近い側に負、遠い側に正の電荷が現れる現象は、$\boxed{   }$といわれる。

双極子
誘電正極
電磁誘導
局所電池
誘電分極
正解 5

絶縁体に対し、正に帯電した導体を近づけると、絶縁体内部の原子や分子中の電子がわずかに引き寄せられ、電界の向きに沿って正負の電荷が微小に移動します。その結果、絶縁体の表面において、導体に近い側に負、遠い側に正の電荷が現れます。

この現象を「誘電分極(電気分極)」といいます。

(※導体の場合は「静電誘導」と呼ばれますが、本問は「絶縁体」に対する現象のため「誘電分極」となります)

静電誘導(誘電分極)

3-2-1-4A
上図のように、導体に帯電した物体を近づけると、その近い方の端には帯電した物体の電荷とは異なる電荷が、また、遠い方の端には同種の電荷が発生する。このような現象を静電誘導(誘電分極)という。

ポイント

対象が「導体」か「絶縁体(誘電体)」かによって、生じる現象の名称が異なる点に注意が必要です。

  • 絶縁体(誘電体)に帯電体を近づけた場合:誘電分極(電気分極)が発生
  • 導体に帯電体を近づけた場合:静電誘導が発生
重要用語
用語解説
誘電分極(Dielectric Polarization)絶縁体に電界を加えると、分子レベルで正負の電荷の位置がわずかにずれ、表面に正負の電荷が現れる現象。電気分極ともいう。
静電誘導(Electrostatic Induction)導体に帯電体を近づけると、自由電子が移動して帯電体に近い側に異種、遠い側に同種の電荷が現れる現象。
電気双極子(Electric Dipole)互いに等しい大きさで符号が反対の2つの点電荷が、微小な距離を隔てて対で存在している状態。
電磁誘導(Electromagnetic Induction)磁束が変化することで回路に起電力(誘起起電力)が発生する現象。
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