問題
次の文章の$\boxed{ }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
広域イーサネットなどについて述べた次の二つの記述は、$\boxed{ }$。
A IP-VPNがレイヤ3の機能をデータ転送の仕組みとして使用するのに対して、広域イーサネットはレイヤ2の機能をデータ転送の仕組みとして使用する。
B 広域イーサネットにおいて、ユーザは、EIGRP、IS-ISなどのルーティングプロトコルを利用できる。
| ① | Aのみ正しい |
| ② | Bのみ正しい |
| ③ | AもBも正しい |
| ④ | AもBも正しくない |
正解 3
A 正しい。IP-VPNはレイヤ3(ネットワーク層)の機能を使用してデータを転送します。これは、IPアドレスを基にデータのルーティングを行うためです。一方、広域イーサネットはレイヤ2(データリンク層)の機能を使用してデータを転送します。これは、MACアドレスを基にフレームの転送を行うためです。
B 正しい。広域イーサネットはMPLSネットワークを利用してイーサネットフレームを転送します。MPLSは「MultiProtocol Label Switching」の略で、ラベルベースのスイッチング技術を使用してデータを高速に転送します。この技術では、データの入口でラベルが付加され、このラベルを基にデータがネットワーク内を転送されます。広域イーサネットでは、このMPLS技術を利用して、イーサネットフレームを効率的に転送します。
ポイント
- 広域イーサネットとIP-VPNの違い:
- 広域イーサネット: レイヤ2(イーサネットフレーム)ベースで拠点間を接続し、ユーザが自由にルーティングやVLAN設計を行えるサービスです。
- IP-VPN: レイヤ3(IPパケット)ベースで接続され、事業者の網側でルーティングを行ってデータを転送するサービスです。
- ルーティングプロトコルの扱い:
- 広域イーサネットはレイヤ2網であるため、ユーザ側機器間で直接ルーティングプロトコルを動かすのではなく、通常のスイッチドネットワークとして構築されます。
重要語句
| 用語 | 解説・特徴 |
| 広域イーサネット | ユーザの拠点間をイーサネット(レイヤ2)インターフェースで直接結ぶ通信サービス。 |
| IP-VPN | MPLSなどの技術を利用し、IPパケット(レイヤ3)をルーティングして拠点間を安全に接続するVPNサービス。 |
| レイヤ2 / レイヤ3 | OSI参照モデルにおける、データリンク層(MACアドレス制御)とネットワーク層(IPアドレス・ルーティング制御)の階層。 |

