【技術】《端末設備の技術》(R4-第1回-問1(2))デジタル式PBXの時間スイッチについて

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

デジタル式PBXの時間スイッチについて述べた次の二つの記述は、$\boxed{   }$。
A 時間スイッチは、入ハイウェイ上のタイムスロットを、出ハイウェイ上の任意のタイムスロットに入れ替えるスイッチである。
B 時間スイッチにおける通話メモリには、入ハイウェイ上の各タイムスロットにある音声データなどが記憶される。

①Aのみ正しい
②Bのみ正しい
③AもBも正しい
④AもBも正しくない
解答 3

デジタル交換機のスイッチ構成

デジタル交換機の時分割通話路では、多重化された入ハイウェイの情報の出力先の出ハイウェイをタイムスロット単位に選択できるようにすることが必要であり、そのために、次図に示すように同一ハイウェイ上でタイムスロットを入れ替える時間スイッチと、出ハイウェイを選択する空間スイッチの組合せで実現される。

4-1-1-2A
多重するチャネルが増加し、大規模なデジタル交換機が必要な場合は、時間スイッチと空間スイッチを組み合わせて多段接続を行う。TーSーT(時間スイッチー空間スイッチー時間スイッチ)やSーTーS(空間スイッチー時間スイッチー空間スイッチ)などの3段構成のスイッチが適用される。

時間スイッチ
時間スイッチでは、入ハイウェイ(入線)の各タイムスロットの情報の通話メモリへの書き込み先は制御メモリで指定される。通話メモリに書き込まれた情報は、カウンタに基づき、通話メモリに書き込まれている順に読み出されて出ハイウェイのタイムスロットに設定される。このように、時間スイッチは入ハイウェイ上のタイムスロットを出ハイウェイ上の任意のタイムスロットに入れ替える。入ハイウェイ上の各情報は、タイムスロット単位で通話メモリに書き込まれる。

空間スイッチ
情報ビット列は、時分割ゲートウェイの開閉に従い、多重化されたままタイムスロットの時間位置を変えないで、タイムスロット単位に入ハイウェイから出ハイウェイへ乗り換える。制御メモリで指定された順序で、入ハイウェイのタイムスロットのデータが出ハイウェイに送られる。

ポイント
  • 時間スイッチ(Tスイッチ)の構成要素と役割:
    • 通話メモリ(SM): 入力された音声データ(PCMデータ)を記憶する。
    • 制御メモリ(CM): 音声データをどの順序で読み出すか(タイムスロットの並び替え順)という制御情報を記憶する。
  • 空間スイッチ(Sスイッチ)との違い:
    • 時間スイッチ(Tスイッチ): 時間軸(タイムスロット)を入れ替える。
    • 空間スイッチ(Sスイッチ): 空間軸(入力ハイウェイから別の出力ハイウェイへ)を切り替える。
重要用語
メモリ名称役割・記憶内容
通話メモリ(SM)各タイムスロットの**音声データ(実データ)**を一時保存するメモリ。
制御メモリ(CM)タイムスロットの順番を入れ替えるための**アドレス(制御情報)**を保持するメモリ。
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