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【技術】《接続工事の技術(Ⅰ)》(R3第2回-問7(1))架空線路設備工事について

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

平衡対メタリックケーブルを用いた架空線路設備工事において、自己支持型(SS)ケーブルを敷設する場合、一般に、風によるケーブルの振動現象であるダンシングを抑えるため、$\boxed{   }$方法が採られる。

ケーブル支持線径を細くする
ケーブルを架渉する電柱を太くする
ケーブルに捻回を入れる
ケーブルの支持間隔を長くする
ケーブル接続部にスラックを挿入する
解答 3

ケーブルが風によって振動する現象、特に「ダンシング」と呼ばれる振動は、ケーブルが風にさらされる際に生じる特有の現象である。この振動は、ケーブルの損傷や破損、さらには隣接するケーブルや構造物への接触などの問題を引き起こす可能性がある。

  • ①ケーブル支持線径を細くする:線径を細くすると、ケーブルの強度が低下し、振動による影響を受けやすくなる可能性がある。
  • ②ケーブルを架渉する電柱を太くする:電柱を太くすることで、電柱自体の安定性は向上するが、ケーブルの振動を直接抑制する効果は限定的である。
  • ③ケーブルに捻回を入れる:ケーブルに捻回(ねじり)を入れることで、ケーブルの形状が変わり、風による振動が生じにくくなる。この方法は、ダンシング現象を効果的に抑制するための一般的な手法である。
  • ④ケーブルの支持間隔を長くする:支持間隔を長くすると、ケーブルの自重による下垂が増加し、振動の影響を受けやすくなる可能性がある。
  • ⑤ケーブル接続部にスラックを挿入する:スラックを挿入することで、ケーブルの張力が分散されるが、ダンシングの抑制には直接的な効果は期待できない。

したがって、風によるケーブルの振動現象「ダンシング」を抑えるための最も効果的な方法は、「③ケーブルに捻回を入れる」である。

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