問題
次の文章の$\boxed{ }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
図において、通信線路1の特性インピーダンスが240オーム、通信線路2の特性インピーダンスが540オームのとき、巻線比($n_1$:$n_2$)が$\boxed{ }$の変成器を使うと、線路の接続点における反射損失はゼロとなる。ただし、変成器は理想的なものとする。

| ① | 2:3 |
| ② | 3:2 |
| ③ | 3:5 |
| ④ | 4:3 |
| ⑤ | 4:5 |
正解 1
変成器の巻線比を $n_1 : n_2$ とし、通信回線1のインピーダンスを $Z_1$ 、通信回線1のインピーダンスを $Z_2$ としたとき、反射損失がゼロとなるためには、以下の条件が成立する。
$$\frac{Z_1}{Z_2} = \left( \frac{n_1}{n_2} \right)^2$$
したがって、変成器の巻線比$n_1 :n_2$は以下となる。
$$\frac{n_1}{n_2} = \sqrt{\frac{Z_1}{Z_2}} = \sqrt{\frac{240}{540}} = \frac{2}{3}$$
$$n_1 : n_2 = 2 : 3$$
ポイント
- 巻線比とインピーダンスの関係:インピーダンス比は巻線比の2乗($\frac{Z_1}{Z_2} = \frac{n_1^2}{n_2^2}$)に比例します。逆に、インピーダンスから巻線比を求める場合は平方根(ルート)をとります。
- 反射損失ゼロ(インピーダンス整合):特性インピーダンスが異なる線路どうしを接続する場合、変成器を入れてインピーダンス変換を行うことで信号の反射を防ぐことができます。
重要用語
| 用語 | 解説 |
| 巻線比(ターン比) | 変成器の1次側コイルと2次側コイルの巻き数の比($n_1 : n_2$)。 |
| インピーダンス変換 | 変成器などの回路素子を用いて、入力側と出力側のインピーダンスを適合(整合)させること。 |
| 反射損失 | 線路の接続点でインピーダンスが不整合な場合、信号の一部が反射して戻ることで生じるエネルギーの損失。 |

