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【基礎】《電子回路》(R1-第2回-問2(5))ベース接地トランジスタ回路について

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

ベース接地トランジスタ回路において、コレクターベース間の電圧$V_{CB}$を一定にして、エミッタ電流を2ミリアンペア変化させたところ、コレクタ電流が1.96ミリアンペア変化した。このトランジスタ回路の電流増幅率は、$\boxed{   }$である。

0.06
0.97
0.98
1.02
1.04
解答 3

ベース接地の電流増幅率は、以下となる。
$$\alpha = \frac{\Delta I_C}{\Delta I_E} = \frac{1.96}{2} = 0.98$$

トランジスタ接地方式

(1)ベース接地

1-2-2-5A
ベース接地回路では、入力電極をエミッタ、出力電極をコレクタとしているため、コレクタ電流$I_C$はエミッタ電流$I_E$に制御される。ベース接地の電流増幅率は以下のように表す。用途としては、高周波増幅回路に用いられる。

$\alpha = \frac{\Delta I_C}{\Delta I_E}$

(2)エミッタ接地

1-2-2-5B
エミッタ接地回路では、入力電極をベース、出力電極をコレクタとしているため、コレクタ電流$I_C$はベース電流$I_B$に制御される。エミッタ接地の電流増幅率は以下のように表す。用途としては、増幅回路に用いられる。

$\beta = \frac{\Delta I_C}{\Delta I_B}$

(3)コレクタ接地

1-2-2-5C
コレクタ接地は、エミッタホロワとも呼ばれ、入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低い。用途としては、インピーダンス変換回路に用いられる。

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