【基礎】《電子回路》(R2-第2回-問2(3))ダイオードを用いた波形整形回路において

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

ダイオードを用いた波形整形回路において、入力信号波形から、上の基準電圧以上と下の基準電圧以下を切り取り、中央部(上下の基準電圧の間に入る部分)の信号波形だけを取り出す回路は、$\boxed{   }$といわれる。

ドライバ
スライサ
ベースクリッパ
ビーククリッパ
フリップフロップ
正解 2

入力信号波形の「上の基準電圧以上」と「下の基準電圧以下」の両方を切り取り(クリップし)、その間の「中央部(上下の基準電圧の間に入る部分)」の信号波形だけを薄く削ぎ取るように取り出す回路を「スライサ(Slicer)」回路といいます。

波形整形回路

(1)ベースクリッパ回路

2-2-2-3A
波形の先端のみを取り出す回路をベースクリッパ回路という。

(2)ピーククリッパ回路

2-2-2-3B
波形の先端部を平坦にする回路をピーククリッパ回路という。

(3)リミッタ回路

2-2-2-3C
入力信号の中心部を取り出す回路をリミッタ回路という。

(4)スライサ回路

2-2-2-3D
波形の一部分を取り出す回路をスライサ回路という。

ポイント

波形整形回路(クリッパ・スライサ)の動作と名称の違いを整理して覚えておくことが重要です。

  • スライサ(Slicer):波形の上下両方を切り取り、設定した基準電圧範囲内の「中間部分(中央部)」だけを取り出す回路。
  • ピーククリッパ(Peak Clipper):波形の「頂点(ピーク部分)」などの特定レベル以上を切り落とす回路。
  • ベースクリッパ(Base Clipper):波形の「基底部分(ベース部分)」などの特定レベル以下を切り落とす回路。
重要用語
用語解説
スライサ(Slicer)入力信号の上下両方の振幅を制限し、基準電圧の範囲内にある中間波形部分のみをスライス(薄く切り出し)して出力する回路。
クリッパ(Clipper)信号波形の特定の振幅(電圧レベル)以上の部分、または以下の部分を切り取る(削り落とす)波形整形回路。
ドライバ(Driver)他の回路や素子(モーター、LED、ディスプレイなど)を駆動・制御するために必要な電力や信号を出力する回路。
フリップフロップ(Flip-Flop)1ビット(0または1)の情報を記憶・保持することができる順序回路の基本素子。
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