問題
次の文章の$\boxed{ }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
ダイオードを用いた波形整形回路において、入力信号波形から、上の基準電圧以上と下の基準電圧以下を切り取り、中央部(上下の基準電圧の間に入る部分)の信号波形だけを取り出す回路は、$\boxed{ }$といわれる。
| ① | ドライバ |
| ② | スライサ |
| ③ | ベースクリッパ |
| ④ | ビーククリッパ |
| ⑤ | フリップフロップ |
正解 2
入力信号波形の「上の基準電圧以上」と「下の基準電圧以下」の両方を切り取り(クリップし)、その間の「中央部(上下の基準電圧の間に入る部分)」の信号波形だけを薄く削ぎ取るように取り出す回路を「スライサ(Slicer)」回路といいます。
波形整形回路
(1)ベースクリッパ回路

波形の先端のみを取り出す回路をベースクリッパ回路という。
(2)ピーククリッパ回路

波形の先端部を平坦にする回路をピーククリッパ回路という。
(3)リミッタ回路

入力信号の中心部を取り出す回路をリミッタ回路という。
(4)スライサ回路

波形の一部分を取り出す回路をスライサ回路という。
ポイント
波形整形回路(クリッパ・スライサ)の動作と名称の違いを整理して覚えておくことが重要です。
- スライサ(Slicer):波形の上下両方を切り取り、設定した基準電圧範囲内の「中間部分(中央部)」だけを取り出す回路。
- ピーククリッパ(Peak Clipper):波形の「頂点(ピーク部分)」などの特定レベル以上を切り落とす回路。
- ベースクリッパ(Base Clipper):波形の「基底部分(ベース部分)」などの特定レベル以下を切り落とす回路。
重要用語
| 用語 | 解説 |
| スライサ(Slicer) | 入力信号の上下両方の振幅を制限し、基準電圧の範囲内にある中間波形部分のみをスライス(薄く切り出し)して出力する回路。 |
| クリッパ(Clipper) | 信号波形の特定の振幅(電圧レベル)以上の部分、または以下の部分を切り取る(削り落とす)波形整形回路。 |
| ドライバ(Driver) | 他の回路や素子(モーター、LED、ディスプレイなど)を駆動・制御するために必要な電力や信号を出力する回路。 |
| フリップフロップ(Flip-Flop) | 1ビット(0または1)の情報を記憶・保持することができる順序回路の基本素子。 |

