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【技術】《端末設備の技術》(R4-第2回-問2(3))PoE規格について

問題

 次の文章の$\boxed{   }$内に、選択肢の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

IEEE802.3atにおいてType1及びType2として標準化されたPoE規格などについて述べた次の記述のうち、誤っているものは、$\boxed{   }$である。

給電側機器であるPSEは、一般に、受電側機器がPoE対応機器か非対応機器かを検知して、PoE対応機器にのみ給電する。
IEEE802.3atには、IEEE802.3afの規格がType1として含まれている。
Type2の規格で使用できるUTPケーブルには、カテゴリ5e以上の性能が求められる。
Type2の規格では、PSEは、1ポート当たり直流電圧50~57ボルトの範囲で、最大80ワットの電力を出力することができる。
1000BASEーTでは、UTPケーブルの4対全てを信号対として使用しており、信号対のうちピン番号が1番、2番のペアと3番、6番のペアを給電に使用する方式はオルタナティブAといわれる。
答 4

PoE規格に関する解説

  • PoE (Power over Ethernet): イーサネットLANを通じて機器に電力を供給する技術。特定のケーブルを使用して、データ通信と同時に電力を供給することができる。
  • PSE (Power Sourcing Equipment): 電力を供給する機器。例えば、スイッチやハブなど。
  • PD (Powered Device): 電力を受け取る機器。例えば、カメラや電話など。
  • IEEE802.3af: PoEの初期規格。最大15.4Wの電力を供給することができる。
  • IEEE802.3at: この規格では、Type1とType2が存在する。Type1はIEEE802.3afの規格を受け継ぎ、Type2は最大30Wの電力を供給することができる。
  • IEEE802.3bt: 最新の規格。Type3とType4が追加され、それぞれ最大60W、90Wの電力供給が可能。
  • 給電方法:
    • オルタナティブA: 信号対である1、2番ペアと3、6番ペアを使用して給電。
    • オルタナティブB: 空き対である4、5番ペアと7、8番ペアを使用して給電。
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